住信SBIネット銀行は2023年に東証スタンダート市場に上場しましたが、三井住友信託銀行(SMTB)とSBIホールディングスが34.19%ずつ株式を保有しています。
もともとは、1986年に住友信託銀行株式会社(現SMTB)の事務を受託する完全子会社として設立された企業が前身になっています。
法人向けサービスとして特徴的なのは、NEOBANKと称するBaaS提携の積極さかと思います。
一般企業向けには、口座開設のしやすさ(審査的な意味で)と、振込手数料などのコストが安いことがあげられます。
2024.12.16 預金残高が10兆円を突破したそうです。おめでとうございます。
住信SBIネット銀行の口座開設のしやすさ
GMOあおぞらネット銀行の口座開設審査に落ちた場合でも、住信SBIネット銀行では開設できたというTwitter(私は永遠にXとは呼びません)の投稿を複数見たので、口座開設審査は厳しいことはなさそうです。
口座開設申し込みはオンラインで完結する点もGOOD。ただし、代表者以外が口座管理者になる場合は郵送対応が必要です。
住信SBIネット銀行の振込手数料
手数料 | |
同行間 | 0円 |
他行あて | 145円(税込) |
他行あて(最大優遇) | 130円(税込) |
一か月の振込回数に応じて、翌々月の振込手数料が優遇されます。ユニークな取り組みだと思います。
住信SBIネット銀行のサポートの手厚さ
問い合わせ窓口は、問い合わせフォームのみのようです。不正利用窓口は電話窓口があるかもしれません。
AIで質問に回答してくれる機能もあります。
住信SBIネット銀行の海外送金
住信SBIネット銀行の海外送金(外貨送金)は、1米ドルあたり6銭と格安です。
都市銀行だと100銭かかりますから。
初期導入手数料が50,000円かかりますが、振込手数料は2,500円と安いですし、経済条件は良いと思います。
取り扱い通貨は日本円、米ドル、ユーロなど10通貨。
住信SBIネット銀行のその他のサービス
住信SBIネット銀行のそれ以外のサービスをざざっと紹します。
優れたスマホアプリ
法人向けの銀行取引アプリを提供しています。
基本的な機能は備えているようで、さらに個人口座同様にアプリでATM入出金ができるようです。
ただ、法人がある程度の規模になってきたらそぐわないように思います。具体的には経理の部署があるくらいになったらスマホアプリは使いにくいと思います。
融資機能もアリ【事業性融資dayta】
入出金データをもとに設定された借入枠がありますが、選ばれた企業にのみ通知が来るようです。
資金繰りのアテにはしないほうがよさそうです。
デビットカードは0.8%~1.0%還元
デビットカードは、年会費無料で0.8%還元のスタンダードタイプと、年会費11,000円で1.0%還元のプラチナデビットがあります。
ブランドはマスターカード。
他行は年会費無料もしくはもっと安い価格設定で1.0%の還元を受けられますので、商品としてはベストではないと思います。
また、還元がキャッシュバックではなくポイントであること、1,000円で10ポイントなので実質の還元率は1.0%未満になります。
ちなみにVisaもありますが、還元率は0.6%とさらに悪条件になるので選ぶ理由は特に見当たりません。
日本政策金融公庫の融資の返済口座に指定可能
日本政策金融公庫から借入をしている場合は、住信SBIネット銀行の口座を指定できます。
口座振替で返済できるので、便利ですね!
税金・社会保険料の支払い
社会保険料や税金の納付・支払の口座振替には対応していません。
地方税は、Pay-easy(ペイジー)支払いには対応しています。
国税はカード払いが可能ですが、、、SBIネット銀行社会保険料の支払い手段がないように見受けられます。これは要注意。
【まとめ】住信SBIネット銀行がおすすめなのはどんな企業?
住信SBIネット銀行がおすすめなのは、こんな法人です。
- 他行から口座開設を断られてしまった(?)
- 振込手数料をとにかく安くしたい
住信SBIネット銀行は、いまはBaaS拡大に注力しているように思います。
一般の法人向けのサービスが早く・大きく改善、拡大することを期待すると、肩透かしになってしまうかもしれません。